モダニズム建築の隠れた名作

私はレトロビル鑑賞が趣味で、趣味が高じてライフワークのレベルまで達していまして。
ここでひとつ、今まさに旬の推しビルをご紹介します。
こちら、白壁にある中産連ビル。
確定申告の会場として、その盛り上がりも本日フィナーレを迎えています。

このビルは、ル・コルビュジエに師事した建築家、坂倉準三氏の設計。
大通りからちょっと奥に入ってるので、ご存知の方は少ないかも。
知る人ぞ知る、名古屋のモダニズム建築の隠れた名作です。
何と言ってもランダムに配置されたポツ窓がインパクト大!
竣工当時はフレームの細いアルミサッシだったそうですが、大規模修繕で白い樹脂サッシに交換されています。
この太めの白いフレームが窓の存在感をより強調し、良い仕事をしています!
映り込んだ空の青との対比も良い。

屋上にはポコっと会議室。
カーブを描く庇にコルビュジエの影響が垣間見えます。
そこはかとなくロンシャンの礼拝堂を彷彿させる・・・?
タイルも渋やか。

控えめなツヤ感が上品さをかもしだしています。

確定申告のついでにこのビルの魅力にも気づいて欲しい!